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「形の在り処 井上雅之展」& 「Clay Rush 1990」| イベントレポート

『α-146』(2014)と『H-183』(2018)

DOKI ROKKOの常設作品『O-173 』 の作者である井上雅之さんの作品展「形の在り処 井上雅之展」が、茨城県水戸市の常陽藝文センターにて開催されています。訪問時(2020年12月26日)は前期日程として、施設内1Fの藝文ギャラリーにて1983年から2001年までの作品17点が展示されていました。

1月5日から開催の後期日程では同展示室で新作11展が公開中。隣接する第1会場では前後期通して2点の大型作品が展示されています。
今回のレポートでは前期日程の様子をお伝えします。また東京都銀座のギャラリー、中長小西の「Clay Rush 1990」展に井上さんの作品も出展されていましたので、そちらも併せてご覧ください。

※ 2021年1月20日更新
茨城県の緊急事態宣言を受け、常陽藝文センターは現在臨時休館中です。休館期間は1月19日から2月7日までとのことです。
詳しくは常陽藝文センターwebページの新着情報欄、(2021年1月18日) 臨時休館について(新型コロナウイルス感染拡大防止対応)をご確認ください。

「形の在り処 井上雅之展」 第一会場

『H-183』(2018)
『α-146』(2014)

「形の在り処 井上雅之展」 藝文ギャラリー

ロクロを用いた初期の器状の作品から、徐々に欠片パーツを再構成していく様子が年代順に展示されています。

2000年頃から粘土板を箱状に成形焼成し、細胞のように組み上げる作風に発展。同手法のドローイングも出展されていました。

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「Clay Rush 1990」

B-9110 (1991)
T-917 (1991)

 

展示/会場詳細

「形の 井上雅之 展」

陶芸家・井上雅之さんは多摩美術大学で油彩画を学んでいましたが、開設されていた講座で陶芸に出合い、以来、陶による表現を追求してきました。井上さんはそれまで失敗と考えられてきた欠片の割れの美しさに気づき、それらを積み重ね合わせて一体化させることで、固有の形を持たない粘土に「ロクロで挽いた粘土の欠片」という形を与え、やきものの工程を含めて素材とした作品を提示しました。今展の第1会場の前期は初期から2001年までの作品17点、後期は新作11点、第2会場では大作2点を展示します。

<第1会場/藝文ギャラリー(入場無料)>

前期:2020年12月2日(水)~12月26日(日)
後期:2021年 1月5日(火)~ 1月31日(日)

<第2会場/藝文プラザ(入場無料)>

2020年12月2日(水)~2021年1月31日(日)

http://www.joyogeibun.or.jp/tenji/

「Clay Rush 1990」

会場:中長小西 NAKACHO KONISHI

Nov.27 fri – Dec.26 sat , 2020
11:00-19:00 closed on Sunday

http://www.nakachokonishi.com/jp/exhibitions/clayrush2020/clayrush2020.html

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